最近よく聞くけど、フェムテックってなに?
フェムテックとは
「フェムテック(Femtech)」はFemale(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語です。
女性が抱える健康課題をテクノロジーによって解決しようという製品やサービスのことです。
月経、妊娠、不妊、更年期、婦人系疾患など女性特有の悩みをテクノロジーで解決しようとしているもので、具体的には、月経時のQOLを改善するグッズや女性特有の悩みを気軽にLINEで相談できるサービスなどです。月経カップや月経ショーツ(吸水ショーツ)も、広い意味ではフェムテックと呼べるでしょう。
私も長年、月経カップを愛用しており、昨年からは月経ショーツも使っています。昨年(2021年)にはユニクロやGUからも吸水ショーツが発売され、手に届きやすい価格だったので使い始めた人も多いのではないでしょうか?
フェムテックが注目されている背景
注目される背景は、主に3つあります。
- 女性の社会進出
- Well-beingの時代に
- 莫大な経済効果
女性の社会進出
女性の社会進出が推進されてきた中で、顕在化したのは女性のライフステージごとの健康課題と社会システムとのギャップです。いままでは、「生理休暇」という言葉やシステムはあったものの、それが使えるような社会ではありませんでした。どれだけ生理が重い日でも我慢して働くのが、イイ女♪のようなイメージが先行していました。
やっと最近になって、女性特有の健康問題が知られるようになってきたのが実情です。
Well-beingの時代に
日本でも働き方改革が進み、Well-being「ウェルビーイング」の概念が広まっています。朝9時にオフィスに出勤して18時に退社するといった働き方ではなく、自分のスタイルで柔軟に働くことが重視されています。
この動きは、コロナ禍でさらに加速し、活き活きと自分らしく働きたい、と考える女性が増加したといわれています。
莫大な経済効果
生理や不妊治療、更年期などを理由に離職や昇進を自ら辞退してしまう女性は、とても多く、まだまだ女性は男性よりもライフステージによって大きな影響を受けています。経済産業省の調査(※)によると、2025年時点の「フェムテック」による経済効果は約2兆円/年とも推計されています。
経産省が2021年度からフェムテック企業の実証実験を支援する事業に乗り出していることも追い風となっていると考えられます。
最新フェムテック事情
ルナルナは有名ですが、専門家によるLINE妊活コンシェルジュサービス(ファミワン)、世界初のフェムテック専門オンラインストア(fermata store)、卵子のタイムマシンサービス(Grace Bank)など多岐にわたっています。
私が最近、注目しているのは母乳の対外培養に成功したスタートアップ企業Biomilqです。
Biomilqは細胞を培養して代替母乳を作成し、やむを得ない事情により授乳できない女性に提供することを目指しています。
あまり知られていませんが、ディーマー(不快性射乳反射)といい、母乳を上げることで吐き気がするほど気持ちが悪くなってしまう方もいます。Youtuberカジサックの妻であるヨメサックさんも、このことを動画で公表していました。
持続可能で栄養面でも本物の母乳に近い代替母乳は、女性の一つの選択肢として、今後も間違いなく大きな需要があることは間違いありません。期待しています。
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